元関東軍憲兵 土屋芳雄さんの紹介

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1911年、山形県南村山郡西郷村(現上山市)に生まれる。
1931年12月、満州独立守備隊に志願して入隊。
1933年5月、関東憲兵隊憲兵上等兵候補者教習所に入所。
1933年8月、同所を修了、補助憲兵として勤務。
1934年4月、憲兵上等兵になり関東憲兵隊に編入。
        以降1945年8月まで憲兵として辣腕をふるう。
   *約12年の憲兵生活の中で1,917人の中国人を検挙・投獄。直接・間接に328人を殺害。
*敗戦後シベリヤに抑留。1950年、ソ連から新中国へ移送され日本人戦犯として撫順戦犯管理所に拘留。
1956年7月18日、特別法廷で「起訴猶予」「即日釈放」の決定を受け日本に帰還。
1969年より「半生の悔悟―戦犯の実録」を書き始める。

 

 

土屋芳雄さん手作りの木箱

 

 戦争加害を反省する土屋芳雄さんの手記は、この木箱にびっしり詰められている。原稿用紙換算で約5,000枚。
1973年から直筆のコピーを知人友人に配布し、「オレが中国でどんな悪いことをしたのか」と証言活動を始める。また、地元上山市において自費で「平和展」を開催する。

 1990年6月、自ら検挙し、銃殺刑に処した張慶民さんの4女・張秋月さんを中国にたずねて土下座して謝罪。また1995年には、田白工作で土屋芳雄が拷問を加えた劉丹華さん(詩人)と『人と鬼との闘い』を著し中国で出版。戦争責任とは何か、反省、謝罪はどうあるべきかを、自らの生き方で私たちに示した。

 一部の人たちは、土屋さんを中国から「洗脳された」と言うが、「洗脳」された人が5000枚もの悔悟の記録をつづることはありえない。「洗脳」された人間が、自ら殺害した人の名前を記憶し、その謝罪のために壮絶な後半生を送れるだろうか。土屋芳雄さんは1999年9月、「日本はいま『戦後』と言うけど、まだ戦争を続けている。国民の意識も戦時中のままだ。『国旗・国歌法』に怒りもしない。」と語っている。2001年10月、享年91歳で没した。

【花烏賊康繁 記】

 

<関連書籍>

『人間の良心ー元憲兵 土屋芳雄の悔悟ー』普及版 編著:花烏賊康繁

(定価1,680円 いちい書房)

 

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